プレミアム焼酎の代表格である森伊蔵。
焼酎を飲む方にとっては馴染みのある銘柄だと思われます。
森伊蔵は、鹿児島県垂水市にある森伊蔵酒造が製造する、日本を代表する芋焼酎の1つです。
俗に3Mと言われ、「魔王」「村尾」「森伊蔵」のプレミアム焼酎の頭文字からなっており、焼酎好きには言わずと知れた呼称です。
今回は森伊蔵がプレミアムとされている理由やお勧めの飲み方をご紹介いたします。
「森伊蔵」は生産者の先代の名前
この森伊蔵という商品名は、五代目当主・森覚志(もり かくし)氏が、四代目当主であり父である先代・森伊蔵氏に敬意を払いつけたといわれております。
森伊蔵酒造は1885年(明治18年)から創業の老舗でその運営にも紆余曲折があり決して順調な道のりでは無かったそうです。
大手メーカーの大量生産や法律の緩和により経営難に陥った時期もあり、これらを森覚志氏が経営や造りを一から見直し昨今の森伊蔵が誕生しました。
プレミアムと言われる製法
原材料には米麴と厳選された鹿児島産の有機栽培のサツマイモを使用し、仕込みは森伊蔵のラベルにも明記されている「かめ壺仕込み」。
このかめ壺は微細な穴が無数に開いておりそこから取り込む空気で発酵を促します。
半年間壺を地中に埋め込み長期熟成させ、急激な温度変化を防ぎ周りに住み着く微生物などにより熟成させていきます。
またこの熟成期間が10年以上のものは商品名「楽酔喜酒」として販売されており、通常よりも時間も手間も多くかかるこの製法は、森覚志氏の意向で、需要が膨大な現在も生産量が変わっておらず、プレミアム状態が続いております。
森伊蔵の種類
森伊蔵は一升瓶だけでなく、その他にもラインナップがございます。
森伊蔵 720ml
通常の森伊蔵の720ml版。入手難易度の高い森伊蔵の中でも比較的入手難易度の低い商品です。
森伊蔵 金ラベル 720ml
森伊蔵の金ラベル版。中身は通常の森伊蔵と同じですが、高島屋の抽選販売でしか手に入らない商品です。
森伊蔵 極上の一滴 720ml
森伊蔵酒造近辺の洞窟で3年以上熟成させた森伊蔵で現在は「極上 森伊蔵」となっております。
森伊蔵 楽酔喜酒 600mL
こちらが一番長期熟成となっており、その年数は「10年」。森伊蔵酒造の中でも珠玉の一品です。
価格と入手方法
森伊蔵は、その希少性と人気から、入手困難な焼酎として有名です。
現状定価で買えるのは蔵元からの抽選販売か高島屋の抽選販売が一般的です。
森伊蔵酒造の抽選販売は電話での受付となっており、仮に抽選に当たったとしても実際に商品が届くのは2ヶ月後となるようです。
高島屋に関しても実際に店舗に赴き、応募用紙に記入する必要があります。
JALの飛行機内でも買えるとの情報もございますので確認してみてはいかがでしょうか?
またインターネットや一部の販売店では、定価の数倍のプレミア価格になりますが欲しい時に欲しいタイミングで、常時購入することができます。
抽選販売になかなか当たらないという方はこちらも検討してみてはいかがでしょうか?
森伊蔵の飲み方
森伊蔵は従来の芋焼酎独特の芋臭さが薄くフルーティでクセが無いのが特徴です。
1.ストレートで飲む
そのままストレートで楽しむ方法が一般的です。
冷蔵庫で適度に冷やし、グラスに注ぐと他の芋焼酎には無い、芳醇で豊かな香りと熟成した味わいを堪能することができます。
2.ぬる燗
より深みを感じたい場合は、ぬる燗という温度で飲む方法もおすすめです。
ぬる燗というのは熱燗よりも少し低い温度(40℃)の事で、ぬる燗にすることで、アルコールの刺激が和らぎ、コクや旨味が引き立ちます。
もちろん熱燗でも楽しめますが森伊蔵の淡い香りを楽しむ為には、ぬる癇や人肌燗をおすすめします。
3.水割り/ロック
アルコール度数が下がり、より軽やかな味わいになります。
ロックは氷が溶けていくことで風味の変化を楽しむことができます。
まとめ
以上、魅力の詰まったこの森伊蔵という商品、定価での購入はなかなかに難しい状態が続いておりますが、ぜひ一度味わっていただきたいお品です。