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フランスやイタリアだけではない⁉アメリカワインの頂点【オーパスワン】をご紹介

2023.08.30

#5大シャトー#ワイン#アメリカワイン#ナパ・ヴァレー

ワインといえばフランスやイタリアが有名ですよね。

でも実はワインは様々な地域で古くから作られています。

今回はアメリカで作られているワインの中でも一番有名な「オーパスワン」について掘り下げていきたいと思います。

 

オーパスワンとは

オーパスワンはアメリカのナパ・ヴァレーで製造される高級ワインです。

ワイン愛好家やコレクターから高い評価を受けており、価格も比較的高く設定されています。

世界的にも認知度が高く、アメリカを代表するワインでもあります。

ボルドーワインのスタイルに基づいたワインを生産しており、主にカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローを中心としたブレンドが特徴で、ナパ・ヴァレー最高品質のブドウを厳選し使用しています。

洗練された味わい、複雑なアロマが感じられ、製造は伝統的な手法と最新の技術が組み合わされ、熟成は樽で行われます。

 

産地ナパ・ヴァレー

オーパスワンはカリフォルニア州ナパ・ヴァレーオークヴィルで製造されています。

このナパ・ヴァレーは東西が山脈に囲まれており、その山間部の谷間に位置します。

夏は暑く、冬に雨が集中する地中海気候で、朝晩での寒暖差の激しい葡萄の栽培には最適な土地となっています。

また土壌の多様性が豊富な事でも知られ、砂利や小石の混ざった通気性の良い土壌から、保水力の高い火山灰と粘土の混合土壌、また古代には海であったこともあり、海洋性の堆積物から生成されるミネラル豊富な土壌などがあり、このような最高の気候と土壌がワインに独特の複雑さやミネラル分をもたらしています。

 

5大シャトーに関係する歴史

オーパスワンはフランスの醸造家で、あの有名な5大シャトーの1つ、シャトームートンロートシルトのオーナーであるバロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド氏と、アメリカの醸造家でロバートモンダヴィワイナリーのオーナーであるロバート・モンダヴィ氏が1980年に共同で作成されました。

バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルドは長年の革新的な努力により、自身のメドックを2級から格付け1級まで押し上げた人物で、5大シャトーの中でムートンロートシルトが毎年エチケットのデザインが違うのも彼の取り組みの一環によるものです。

また彼はオーパスワンの共同制作を含むワインの世界的な認知に尽力し現在もなお偉大な人物として称賛されています。

一方のロバート・モンダヴィ氏もアメリカのワイン業界では重大な役割を果たした人物で、ロバートモンダヴィワイナリー設立や、ボルドーワインの手法をカリフォルニアに持ち込み、フレンチオーク樽を使用し技術やワイン製造のプロセスの改善に取り組みました。

これにより品質の向上と共に味の複雑さが増しました。

伝統と革新を織り交ぜた彼のカリフォルニアワインは、のちに国際的な評価を得ることになりました。

 

その2名がつくりあげたのがこのオーパスワンというワインになります。

エチケットには両者の顔が東西を向くようにデザインされたイラストが描かれており、オーパスワンという名称は、ラテン語の音楽用語で”作品番号1番”という意味で「1本のワインは交響曲、1杯のグラスはメロディのようなもの」という想いが込められています。

これはセカンドのオーバーチュアにも引き継がれており、オーバーチュアは「序曲、前奏」を意味します。

ラテン語の理由は、両名の英語圏、フランス語圏でも読めるようにという経緯があります。

ファーストリリースは1984年にリリースされた1980年のヴィンテージで、1993年にはセカンドワインとしてオーバーチュアをリリースしています。

 

オーパスワンの当たり年

もとより高品質のオーパスワンですが、当たり年のものを購入することをお勧めいたします。

基準となるのは「パーカーポイント」というもので、このパーカーポイントとは、有名なワイン評論家ロバート・M・パーカーjr.氏による100点満点で表す評価方法のことで、各項目に従い点数を付け、より高得点になるほど非常に貴重なワインになります。

オーパスワンは年代により、アルコール度数や葡萄の構成などは微妙に違いますが、当たり年はパーカーポイント98点の2016年と2018年で、2013年と2015年は97点と非常に高い推移を維持しております。

 

高額なワインということもあり、一度手に取ることがあれば当たり年を探してみるのも良いかもしれません。