20歳になってお酒を飲むようになり、しばらくすると少しお洒落なバーに通い出した経験はございませんか?
そんなバーで飲めるお酒にはウイスキーはもちろんですが、なんといってもカクテルがあります。
このカクテルによく使用される「ジン」というお酒はご存じでしょうか?
単体で飲むことがあまり無く、馴染みの薄いジャンルですが、今回はそんなジンというジャンルを少し掘り下げていきましょう。
ジンとは
ジンは、大麦やライ麦等の穀物アルコールをベースに、ジュニパーベリーを使用した蒸留酒です。元々は薬酒として生み出された経緯があり、その歴史は古く18世紀にはイギリスで広く普及しました。
ジュニパーベリーの他にレモンやオレンジの皮、コリアンダー、カルダモンを使用したものもあり、この香草類は「ボタニカル」と言われ、各メーカーがそれぞれ独自の特徴をもったジンを発売しています。
ジンはカクテルのベースとしてもよく使われ、有名なカクテルにはマティーニ、ジントニック、ネグローニなどがあります。
ジンの原料
ジュニパーベリー(ねずの実)
これがジンの最も重要な原料であり、ジンの特徴的な風味の要因です。
「ジン」という名前もジュニパーベリーの英名「ジェニエーヴル」からきており、ジンの製造に欠かせないものとなっております。
ジュニパーベリーはボタニカルの一種であり、ジンの製造過程で蒸留される際に使用されます。
ベーススピリッツ
ジンのベースとなるアルコールで、大麦、ライ麦、トウモロコシなどの穀物を原料として発酵、蒸留させたものです。
このベーススピリッツを元にボタニカルを加え再度蒸溜させることで、香り豊かなジンが出来上がります。
ボタニカル
ジンにはジュニパーベリー以外にも様々なボタニカルが使用されており、レモンやオレンジの皮、コリアンダー、カルダモン、シナモン、ナツメグなどが挙げられます。
これらのボタニカルはジンに個別の風味や香りを与え、各メーカーの特徴を形成します。
ジンの製造には様々な手法があり、地域やブランドによって異なる製法がありますが、いずれもジュニパーベリーの香りを主体とし、アルコール度数が37.5°以上であることが定められています。
おすすめのメーカー
ジンというお酒は知らなくても名前は聞いたことがあるかもしれないメーカーをご紹介します。
タンカレー
タンカレーは200年以上の歴史を持つイギリスロンドンのジンブランドで、ロンドンドライジンの代表的な存在です。
ジュニパーベリーを中心に、シトラスやスパイスのボタニカルがバランスよく組み合わされており、より軽やかな口当たりを実現するため4段階の蒸溜というタンカレー独自の手法で製造されています。
ヘンドリックス
ヘンドリックスはスコットランドのジンブランドで、グレンフィディックというウイスキーを製造している「ウィリアムグラント&サンズ」という会社が製造しています。
きゅうりのような特徴的なフレーバーと風味で知られています。
ボンベイ・サファイア
ボンベイ・サファイアはイギリスのジンブランドで、青のクリアボトルが特徴的で酒屋さんのスピリッツコーナーでは一際目を引くかもしれません。
口当たりは柔らかくバランスの取れた味わいと、19種類のボタニカルが使われていることが特徴です。
ビーフィーター
イギリスのジンブランドで、250年以上の歴史を持つ伝統的なジンです。ジュニパーベリーを中心に、さまざまなボタニカルが使用され、バランスの取れた味わいが特徴です。
その名前の由来は、ロンドン塔の衛兵隊「ヨーマン・ウォーダーズ」の屈強なイメージや、「ビーフ・イーター(牛喰い)」からつけられたとされています。
ジンの飲み方
ジンはカクテルベースにされることが多いです。特に有名なカクテルを紹介します。
ジントニック
ジントニックはジンとトニックウォーターをグラスに注ぎ、レモンやライムのスライスで飾って飲みます。
爽やかでリフレッシュングな味わいが楽しめます。
マティーニ
マティーニはクラシックなジンのショートカクテルで、爽快感とほのかな甘味を楽しむカクテルです。
ジンとベルモットを使用し、シンプルながらやみつきになるカクテルです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
あまり深掘りされないジャンルではありますが、カクテルに使用されるなど意外と身近にあるお酒です。
酒屋さんに立ち寄った際は一度手に取ってみるのも面白いかもしれません。