食品にはほぼすべて賞味期限が書かれていますが、お酒ってあるのでしょうか?
アルコールなのだから大丈夫な気もしますよね。
大丈夫であろうと思っていても、いざ古い倉庫から出てきたものを進んで飲めるかというとちょっと不安な気持ちが心情かと思います。
そこで、お酒の賞味期限と適した保存方法をまとめてみましたのでご参考ください!
ウイスキーの賞味期限と保存方法
ウイスキーは蒸留酒の為、基本的には賞味期限はありません。
理由としてはアルコール度数が高く、雑菌が繁殖する原因の糖質・たんぱく質が含まれていないことが挙げられます。
そのため未開栓はもちろん、開栓済であっても保存状態によっては長く楽しむことができます。
賞味期限はないものの、保存方法が悪いと状態の劣化が起こってしまいます。
保存状態が悪いと液量がアルコールの揮発により減ってしまい、液面低下が起こるため、古いお酒を開封されるときは液量を確認しましょう。
ウイスキーの保存は常温で室温15~20度、湿度70%程が望ましい環境です。
保存場所には香りの強いものを近くに置かないよう気をつけましょう。
開封した後のボトルは空気と触れる面積が広くなります。そのままボトルで保存より密閉性の高い保存容器に移し替えるとより長く味わえるのでお勧めです。
ワインの賞味期限と保存方法
ワインは劣化することがあっても腐るという概念がない為、賞味期限は記載がありません。
ウイスキーに比べると状態変化が起こりやすいですが、劣化ではなくワインの性質と考えられています。
そのため、最高に良い状態のことを飲み頃といい、この見極めがボトル選びの重要なポイントとなります。
ウイスキーと違い、開封後は早めに飲み切ることをお勧めします。
なぜなら、ワインは空気中の酸素に触れることによって酸化が引き起こり、香り・風味が格段に下がっていきます。
保存状況や、年数、ワインのポテンシャルによりますが、だいたい1週間以内には飲み切るようにしましょう。
とはいっても、なかなか1本を飲み切るのは家庭では難しいですよね。
開けたワインを少しでも長く保存できるような便利なグッズは世にたくさん出回っています。
例えばワインストッパーのバキュバンはボトル内の空気を抜いて鮮度を保てるため、飲食店や家庭で幅広く利用されてきました。
その他に、開封せずに飲めるコラヴァンだと、コルクにそのまま機械を差し込み、ボトル内にガスを注入しながらワインを取り出せるため、数カ月は状態を保つことができます。
便利なグッズを使ってゆっくりワインを味わってみてはいかがでしょう。
未開封のワインを保存するには室温10~15度で温度変化の少なく、湿度70%程がベストな環境です。
また、紫外線に弱いので、直射日光の当たらない場所で保存することと、日光以外にも蛍光灯・白熱電灯の光もなるべく当たらないような所を選びましょう。
ワインはデリケートなものなので、振動やにおいの強いものが近くにある環境も避けた方が良いです。
手っ取り早く冷蔵庫に保管しがちですが、長く保存するのであれば避けた方が良いです。
冷蔵庫は開けるたびに温度変化が起こり、振動があり、他の食材が入っているためです。
もし、ワインを数本長期保存したいということであればワインセラーを使ってみるのも良いと思います。
ワインセラーだと温度変化が少なく、湿度も理想的な状態をキープしてくれます。
家庭用の小さいサイズもあるので、日常的にワインを飲まれるのであればお勧めです。
日本酒の賞味期限
日本酒もアルコールが含まれるものの為、賞味期限の表示義務はございません。
ですが、ウイスキーに比べると状態変化が起こりやすいものとなります。
通常の日本酒であれば火入れと呼ばれる熱処理を行っており、製造年月から約1年であればおいしく味わうことができます。
また、熱処理を行っていない生酒であれば約9ヶ月が目安となります。
日本酒の保存は常温保存で問題ないのですが、紫外線が当たらない冷暗所で保存すると状態が良いまま保存できます。
ウイスキーやワインと違い、長く置いて楽しむより、日本酒は製造年の年の中で楽しむのがベストかと思います。
お酒は基本的には賞味期限の記載義務はありませんが、アルコール度数・酒類によって保存方法も変わりますので、それぞれあった方法で長く楽しんでみてくださいね。